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青の炎


この本は文庫本になる前に、ハードカバーで発売されてすぐに買った本でした。
この主人公の背負ったものってあまりにも哀しくて、このあまりにも無垢で純真な心の内を、その透明さを、実写化なんかされたらどこにこれを表現できる人がいるんだよと思ってました。


…いた。


居たんだよなあ…


内容も境遇も違う『拝啓、父上様』とかもそうなんだけど、ニノの演じる人物には共通して透明感があるんだよね。けど、それは決して爽やかっていうだけのものではなくて…

暗くて…なんだろう、海の色に例えるなら、すっごく深い海の色。
太平洋じゃなく日本海。石垣島とかの綺麗なエメラルドグリーンみたいなのじゃなく、群青色?濃紺?そういう海。でも水は決して濁ってない。どこまでも吸い込まれそうな、透明で透明で、深い深い海。


山田太郎ものがたりなんかは、明るいドラマだったし、貧乏で苦労してても家族と幸せに楽しく生きている太郎に心の闇とか葛藤みたいなものは全くなかったから、ちょっと違うんだけど、太郎ちゃんにも透明感はあったよね。でも、やっぱりニノの持つ透明感って、どこか、『爽やか』とは違うんじゃないかと私は思う訳で。爽やかとか、熱血とかとは違うところで、静かで深くて濃い。でも穢れてなくて、綺麗な透明。


永遠の17歳なんて呼ばれたこともありましたが、外見の話だけじゃなく、その位の、『子供と大人の境目にあって、少年でも青年でもない。心が、どこまでも汚れてない、そんな空気みたいなもの』を纏った人だと常々思っていました。
それは27歳になっても相変わらずで。


私は役者じゃないからわからないけどなんとなく思うのは、激しさを表すことより静けさを表現する方が難しいんじゃないかなーっと。そういう…なんかニノはもう空気が、そういうのを…纏ってるから。もともとそういう空気がある上演技力でその空気を更にプラスしちゃうんだから、こういう役をやらせたらそりゃあしっくりきますよね。
『青の炎』って、小説が先だから関係ないんだけどニノそのものみたいなタイトルだなと、 後付で思ったり。当初は、あややも出てるし、原作ファンとしては、「これじゃただのアイドル映画になっちゃうじゃん…」ってかなり不服に思ってたし、ニノを好きになった今観ても、確かに「アイドル映画」っていう感じはぬぐえないんだけど、でも、とてもいい演技だったと思います。
あの位の年齢の時の独特の危うさ、脆さ、儚さ、透明感。
そして無知で、純粋で聡明で。それ故の悲劇というか…そういうものが
全て演じられていると思います。(あややも、失礼ながら意外だったけどいい演技だったな〜)



流星の絆と、青の炎は少しストーリーの軸に共通している部分があるというか、功一は親を殺した犯人を追い、秀一は義理の親を殺した犯人な訳だから境遇としては真逆なんだけど背負ったものとかが似てて…なんだろう、他に選択肢はあったかもしれないのに、もう、それしか考えられなかったっていうか。そういえばピカンチの琢磨にも、母親と父親のケンカ→離婚を経験して、更には父親が自殺…という重たいものがありましたね。
思えば、この3役には共通して『急いで大人になりたかった訳じゃないのに早く大人にならざるを得なかった若者の苦悩と悲しみ』みたいなものがあった訳で。


よくニノは犬っぽいと言われてるけど、そういうのも含めてかな、なんて。犬の物言いたげな…ちょっと淋しそうな瞳っていうか。

勿論、そういう作品ばかりではなくて、明るい作品もあるんだけど、バラエティーとかのニノからこういう系統のドラマのニノへ視線を移すとホントに感動的です。

バラエティーでのニノも、当然どこか「演じている」だろうというのは以前も
書きましたが、ニノの演技は本当に幅広いなあと思うわけで。


前置き長くなりましたがそんなこんなで青の炎。
可哀想すぎてもう…
一番辛いかな〜ニノの作品の中で私は…。
お母さんが一番悪いんではないかと… (苦笑)
そして妹も、もっと早く言ってあげてよ…みたいな。

もしかしたら見てない人もいるかもしれないですが、ラストですね、もう。もうあそこでああ…っていう。うちの母はニノ好きじゃないんですよ。潤担で、副は相葉ちゃんなんで(笑)
でもこれは一緒に見て一緒に凹みました。
息をするのも切ないくらいの映画でした…。

うんと若いからそれこそ今の演技と比べたら青いんだけど、原作にもあってるし演技ではどうにもならないものを幸いにも持ってるし、当時の同年代のアイドルから考えたらやっぱり上手いんだろうなあと素直に思いました。

明るい役柄も大好きなんだけど、でもやっぱりせっかくだからニノにはこの路線でまたお願いしたいな〜松本清張作品とかもいけそうだけどな。 暗くて野心持ってる人とか。


『大奥』も透明感のあるワンコっぷりがワイドショーなどでちょろちょろ見れてますが
楽しみですね。

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